台湾の有名牧師が死去、墓にQRコード
台湾の日刊紙「聯合報」によると、台湾基督(キリスト)長老教会の謝連富・牧師(80)が10日、心臓機能低下のため死去。次男の謝栄雅氏は、二次元バーコード(QRコード)を埋め込んだ墓石や骨壷を選んだという。スマートフォン(多機能携帯)でQRスキャンをすると、謝牧師が生前利用していたソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)にアクセスし、過去の記録を見ることができる。このようにQRコードを埋め込んだ墓が、台湾では人気となりつつある。中国新聞網が報じた。
同協会の牧師を42年間務めた謝牧師は過去に、台湾の11教会で職に就き、教会の建設や幼稚園の創設を展開。信者に愛される存在となっていた。そして、謝牧師の家族らは27日、告別式となる礼拝を開催。謝牧師の骨壷を嘉義市のキリスト教の共同墓地に埋葬した。
QRコードを埋め込んだ墓石を選んだ事に関して、長男の謝聖雅氏は、「父の事績を皆さんに知っていただきたかったから」とし、「栄雅氏の発案」と述べた。台北市でこの技術を有する製造メーカーを見つけ、パソコンでデザインしたQRコードを墓石に埋め込んだという。
家族らはさらに、SNS上に謝牧師の特設ページを設置。生前の活動や写真、文章などが記されている。また、謝牧師がこれまでに書いた文章をまとめた本を作成し、友人らに配った。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年1月29日