外交部(外務省)の華春瑩報道官は16日の定例記者会見で、中国政府はベトナムで発生した破壊や放火といった深刻な暴力事件を大きく重視し、重大な関心を寄せており、ベトナムとの交渉を強化して、ベトナムに即刻すべての暴力行為を停止するよう求めると述べた。
華報道官は、「このたびのベトナムのビンズオン省とハティン省で起きた破壊や放火といった深刻な暴力事件は、香港地区、台湾地区を含む中国資本企業および韓国やシンガポールなどの企業に死傷者を出し、経済的に重大な損失をもたらした。現在把握している情報によると、中国人2人が巻き添えで死亡し、負傷者は100人を超えた。関連データについて、現在、確認を急いでいる」と述べた。
そして、「今回の事件で最も大きな被害を受けたのはハティン省にある中冶公司だ。在ベトナム中国大使館の関係者はこのほど同公司の事件現場に急行し、関係者を見舞い、同公司の負傷者の救助に全力で協力するとともに、ベトナム側と密接なやりとりを保って、ベトナムに必要な一切の措置を確実に取ること、中国人の負傷者を全力で救助すること、被害を受けた企業や個人に適切に対処することを求めた。中国政府の共同作業チームが緊急にベトナム入りし、関連作業を急ピッチで進めている」と明らかにした。
また、「われわれは引き続き各種のルートを通じて、ベトナムとの交渉を強化し、ベトナムの政府や関連部門と緊密な意思疎通を維持して、中国人の負傷者の救援に全面的にあたる。ベトナムにすべての暴力行為を即刻停止し、加害者を厳罰に処し、こうした事件が二度と起きないよう確実に保証することを求める」と表明した。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年5月17日