国務院:10年前後で都市排水・冠水防止システムを整備
国務院弁公庁は、都市排水・冠水防止施設をしっかりと建設し、5年以内に排水管網の雨水・汚水分流改造を完成し、10年前後で比較的整った都市排水・冠水防止システムを完成するよう指示する通達を出した。
通達は都市排水・冠水防止施設建設のタイムテーブルを初めて明確に示した。
2013年の増水期までに、各地区は隠れた危険箇所をしらみつぶしに調べ、臨時応急措置を施し、影響の大きい深刻な冠水問題を有効に解決して、豪雨による冠水で死傷者や重大な物的被害が出ることを防がねばならない。
2014年末までに、現状を把握した上で、都市排水・冠水防止施設建設計画をまとめ、5年以内に排水管網の雨水・汚水分流改造を完成し、10年前後で比較的整った都市排水・冠水防止システムを完成するよう極力努める。
「5年で全ての都市排水管網の雨水・汚水分流改造を完成するのは難しい。工事量が多すぎるからだ」。中国水利・水力発電科学研究院水害防止・減災研究所の向立雲副所長は「目標と比べ、現在この事業はまだ不十分で、中小都市および多くの大都市で雨水は混ざって流れており、完全に分流している都市は多くない。中心区域の重要な排水管の雨水・汚水分流だけなら、5年は可能だ」と指摘。「全面的な分流を達成できる可能性は大きくない。財政力は各地で異なるからだ。財政力のある地方は達成できるかもしれないが、財政の逼迫した地方ではかなり難しい」と述べた。
「事前の計画が重要で、少なくとも2、3年は必要だ」。向氏は「比較的整った都市排水・冠水防止システムを10年間で完成できる可能性は高い。だが事前の研究・検証と計画をしっかりと行った後に、さらに7-8年かけて具体的な工事を行うべきだ。この事業も同様に政府が強力な投入の継続を保証する必要がある」と述べた。