中国2隻目の1000トン級海洋監視船が就役 高圧放水砲2基を装備
【中日対訳】 福建省海洋漁業庁は4日、東中国海での日常の巡航・取締り任務を担う1000トン級海洋監視船「中国海監8002」がすでに就役したことを明らかにした。1000トン級海洋監視船の就役は中国で2隻目。中国新聞社が伝えた。
■高圧放水砲2基を装備
福州馬尾で先日「中国海監8002」の就役式典が行われた。福建省管轄海域の巡航・監視のほか、海域の使用、無人島の合法的使用、海洋プロジェクト、廃棄物の海洋投棄など海上活動の監督・検査を行う。
福建省海洋漁業庁の関係者によると、「中国海監8002」は抗風能力7級の高速取締り艇2隻、光エレクトロニクス証拠収集システム、無線画像受信システム、衛星測位システム「北斗」などの設備を含む先進の海上取締り装備を配備し、海上での主権維持・取締りにおける様々なニーズを満たすことができる。また、射程100メートルを下らない高圧放水砲2基を装備している。
このほか、152デシベルもの警告音や音声など指向性の音波を長距離放つことのできる取締り上の一大「武器」も配備。通常人が耐えられるのはせいぜい90デシベルまでで、150デシベルともなればガラスが割れる。この装置は3キロ離れた目標に対しても呼びかけや警告を行うことができる。
■30昼夜の航行が可能
「中国海監8002」全長79.9メートル、幅10.6メートル、排水量1337トン。2011年に建造を開始し、2012年10月に進水した。最大航海速力は20ノットに達し、航続能力は5000海里、30昼夜航行でき、7級の風に耐えられる。
今年1月に中国は新たな海洋監視艇4隻を相次いで就役させ、初の緊急対応指揮システムも中国の南中国海で運用を開始した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年2月5日