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「強大化した国は必ず暴れる」との論理を排除しなければならない (2)

 謙虚で慎み深いことは中華民族固有の伝統的美徳だ。これを国際戦略に応用したのが、国際関係の歴史における「大国化すれば必ず覇権を唱える」「強大化した国は必ず暴れる」との大国台頭の論理を打破し、謙虚な大国であり続けたことだ。中国が建国初期に「平和共存五原則」を提唱し、1970年代に自らを第三世界の国と位置づけ、冷戦後に「韜光養晦」(能力を隠して好機を待つこと)の方針、第18回党大会で外交原則「三要三不要」を打ち出したことは、いずれも謙虚で慎み深いという美徳を国の対外戦略において貫徹したものだ。

 経験が物語るように、個人が謙虚で慎み深くあることは人生がうまくいっていない時期には容易だが、ひとたび思い通りになればすぐ有頂天になり、難しくなるものだ。国の対外戦略もそうだ。中国が冷戦後に「韜光養晦」の方針を打ち出し、謙虚で慎み深くあり続けたのは情勢のなせるわざであり、今後世界最大の経済大国へと進軍する中でも「韜光養晦」を堅持するか否かによって、中国の戦略面の知恵が試される。

 経験はまた、国家はいかに強大化しようと「大国化すれば必ず覇権を唱える」「強大化した国は必ず暴れる」の手口に出れば、必ず国力を無意味に消耗し、繁栄ゆえに衰退へ向かうことも物語っている。冷戦後に米国が唯一の超大国の地位から転落したのもその例証だ。不測の事態が生じない限り、今後5-10年間で中国は経済規模で米国も追い抜いて世界最大の経済大国となる。すでにこのことに何ら疑問はない。それでも中国はなお数多くの貧困層と回避不能な「発展の病」を抱えいる。そのうえ国際環境も極めて複雑だ。このため中国はなお謙虚な大国であり続け、第18回党大会で打ち出された戦略原則「三要三不要」を堅持し、発展という「絶対的優先事項」を堅持し、「大国化すれば必ず覇権を唱える」「強大化した国は必ず暴れる」との論理を断固排除しなければならない。(編集NA)

 「人民網日本語版」2012年11月29日

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