(七)それぞれの特色を持ち、バランスよく相互促進する地域発展の枠組みを構築する。①引き続き地域発展の全面的戦略を踏み込んで実施する。西部大開発の優先的推進に関する政策的文書を早急に作成して、インフラ整備をいっそう強化し、特色ある優位産業を大いに発展させるとともに、新たな「耕地の森林への復元」プロジェクトを立ち上げ、「牧場の草地への復元」プロジェクトの実施範囲を広げることを目指す。東北地区など旧工業基地の全面的な振興に関する若干の意見(指導方針)を策定し、統一的計画に基づいて全国の旧工業基地と市街地にある旧工業区の再開発、資源型都市や独立して存在している鉱工業区の業態転換と発展を推進する。中部地区勃興戦略を全面的に実行に移し、「三つの基地、一つの中心」(食糧生産基地・エネルギーと原材料の供給基地・現代産業の基地、交通運輸の中心)の整備を踏み込んで進め、中・西部地区における産業移転受け入れモデル区域や産業パーク(ゾーン)の建設を加速する。東部地区が率先して発展するよう促し、前海、南沙、横琴、平潭など重要な牽引的役割を果す地区の整備をサポートし、引き続き海洋経済の発展に向けた試行作業を推し進める。②新たな経済発展サポートベルトをいち早く育成する。長江流域を拠点とした新たな中国経済発展サポートベルトを構築し、長江デルタ地帯の経済的一体化を推し進め、汎珠江デルタ地域の経済協力を深めるとともに、長江中流域都市群の一体化した発展を後押しし、中原経済区の発展を加速させ、東北部の四つの省・自治区の経済協力を深める。京津冀(北京・天津・河北)地区の共同発展を踏み込んで推し進めるほか、環渤海経済圏の発展パターンの転換と高度化を加速する。雲南や広西などの地域による南アジアと東南アジアに向けての開放を促し、西北地区の西側諸国に向けての開放をバックアップする。③未発達地域の発展能力を強める。チベットや新疆、四省(青海、四川、雲南、甘粛)のチベット族居住地域などが飛躍的に発展するようサポートし、旧革命根拠地の振興・発展支援に関する計画と政策を貫徹・実行するとともに、公共事業の労務提供による救済事業と移住による貧困脱却扶助計画を引き続き実施し、広域にわたって集中的に存在する特別困難地区の発展を支援し、ペアリング支援により大きな力を入れる。今年度は農村の貧困人口をさらに1000万人以上減少させる。④主体機能区制度の貫徹・実施を速める。財政や投資、産業、土地、環境など諸方面にわたる関連政策と行政の業績考課・評価の仕組みを充実させるとともに、省クラスの主体機能区設置計画の策定・実施を推進し、主体機能区整備のモデル事業を繰り広げる。