■ロシア外相との電話会談
ロシアのラブロフ外相との電話会談で両外相は、新たな1年において意思疎通、交流、協力を強化し、中露包括的・戦略的協力パートナーシップをさらに高い水準へと押し上げる考えで一致した。
両外相は日本の安倍晋三首相が第2次大戦のA級戦犯を祀る靖国神社を参拝したことについても意見交換。王外交部長は「安倍首相の行動は必ずや平和を愛する世界の全ての国々と人々の強い警戒を招く。中露は世界反ファシズム戦争の戦勝国、国連安保理の常任理事国として、国際正義と戦後国際秩序を共同で守るのが当然だ。これは中露両国が共に担う国際的な責任であり義務だ」と指摘した。
ラブロフ外相は「靖国神社問題においてロシア側の立場は中国側と完全に一致する。ロシアは安倍首相の靖国参拝に反対する。安倍首相のこの行動はアジア近隣国に対する挑発であり、日本が過去を客観的に扱うことを望まず、軍国主義の対外侵略と植民地支配の歴史の漂白を企てていることを物語っている。ロシアは第2次大戦の結果に対する日本側の姿勢に不満を表明する。誤った歴史観を正し、被害国国民の感情を傷つけ、地域情勢の緊張を激化させる行動をこれ以上しないよう日本側に促す。ロシア側は中国側と共に、地域の安全と安定を守る」と強調した。