国防白書:中国の武装力の多様な運用 (8)
--中華人民共和国国務院新聞弁公室 2013年4月 ■防空面の安全を守る
空軍は国の防空安全を守る主力であり、陸軍、海軍、武装警察部隊は中央軍事委員会の指示に従い、防空任務の一部を担っている。平時、国の防空は空軍-軍区空軍-防空部隊の指揮体制を実行し、空軍は中央軍事委員会の意思に基づいて防空任務を担当するさまざまな防空力に対して統一的指揮を行っている。中国の防空体系は偵察・監視、指揮・コントロール、空中防御、地上防空、総合保障、人民防空という6つの系統からなる。中国はすでに偵察・早期警戒、撃退、反撃、防護を一体化した防空力の体系を構築し、さまざまな対空探測レーダー、早期警戒機を主体とし、技術偵察、電子対抗偵察を補いとする空中情報取得手段をそなえ、戦闘機、戦闘爆撃機、地対空ミサイル、高射砲部隊を主体とし、陸軍防空兵、民兵予備役の防空力、人民の防空力を補いとする撃退手段をそなえ、さまざまな防護プロジェクトと防護力を主体とし、専門技術の防護力を補いとする総合的防護手段をそなえている。
空軍の日常の基本的防空活動は、主に偵察・早期警戒力を組織して、国の領空および周辺地域の空中動態を監視し、空のさまざまな安全上の脅威を随時把握すること、各レベルの指揮機関を組織して、首都を中心とし、国境・沿海最前線に重点を置く常態化した戦備当直を維持し、各種の防空力の行動を随時指揮すること、日常の防空作戦の当直兵力を組織して、海上空域のパトロール、国境地帯での対偵察と領空内の異常・不明事態を調査し処理すること、航空管制系統を組織して、飛行活動をモニタリングし、空の秩序を保ち、飛行の安全を確保することである。
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