国防白書:中国の武装力の多様な運用 (4)
--中華人民共和国国務院新聞弁公室 2013年4月 ―情報化の条件下における局地戦争に勝利することを立脚点とし、軍事闘争の備えを拡張し深化させる。軍事闘争に備える基準をあくまで情報化の条件下における局地戦争に勝利することに置き、全体計画の中で各戦略方向の軍事闘争の準備を推し進め、軍種・兵種の統合的な運用を強化し、情報システムに基づく体系的作戦能力を向上させる。人民戦争の戦略戦術を創意発展させ、軍民融合方式の発展を推進し、国防動員と予備役兵力構築の質を高める。日常戦備のレベルを全面的に高め、特定目標に対する軍事演習を強化し、国境や領海、領空防衛戦備のパトロール勤務を綿密に組織化し、各種の危機や重大な突発事件に対応できるようにしておく。
―総合的安全保障観を確立し、非戦争軍事行動の任務を効果的に遂行する。安全上の脅威の新たな変化に応じて、平和時の武装力の運用を重視する。国の経済社会建設に積極的に参加、支援し、災害救援などの緊急・困難・危険・重要任務を断固完遂する。法律の定めに基づいて国の安全と安定を守る役割を果たし、敵対勢力の転覆破壊活動や各種のテロ活動に対して断固打撃を加え、保安警戒任務を遂行する。緊急救援、海上航行の護衛、海外公民引き揚げなどの海外での行動能力育成を強化し、国の海外利益の保護に信頼できる安全保障を提供する。
―安全保障協力を深化させ、国際的義務を履行する。中国の武装力は国際安全保障協力の提唱者、推進者、参与者である。平和共存五原則を堅持し、全方位の対外軍事交流を展開し、非同盟、非対抗、第三者に矛先を向けることのない軍事協力関係を発展させ、公平で有効な集団安全メカニズムと軍事相互信頼メカニズムの構築を推し進める。オープンで実務的かつ協力的な理念を堅持し、各国軍隊との交流・協力を深め、国境地域での信頼確立措置における協力を強化し、海上安全についての対話と協力を推進し、国連の平和維持活動や国際反テロ協力、国際船舶護衛、災害救援活動に参加し、他国との合同訓練を実施する。国際的な責任と義務を真剣に履行し、世界の平和、安全、安定を守るために積極的な役割を果たす。
―厳格に法に基づいて行動し、政策と規律を厳守する。中国の武装力は憲法と法律を遵守し、『国連憲章』の主旨と原則を遵守し、あくまで法に基づいて兵を用い、法に基づいて行動する。法律法規と政策規定を厳格に執行し、大衆の規律を厳守し、法に基づいて災害救援や突発事件対処、保安警戒などの任務を完遂する。『国連憲章』や公認された国際関係の準則に則り、あくまで二国間・多国間条約の法的枠組み内で行動し、海外軍事行動の合法性を確実に保障する。法律法規や政策制度を制定、整備し、厳格に法令規則に則って部隊を管理し、武装力の多様な運用のために法的な保障を与える。
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