日本の教師はなぜ頻繁に精神病を患うのか? (2)
■「モンスターペアレンツ」からの重圧に音をあげる教員
「モンスターペアレンツ」と呼ばれる自己中心的な保護者が学校に対し不条理で突飛な要求をつきつけ、一般の真面目な保護者たちの妨害をしている。「モンスターペアレンツ」のプレッシャーが、恐らくもともと神経をすり減らしていた教員に最終的な打撃を与え精神を崩壊させている。「モンスターペアレンツ」の横行は、教員へのプレッシャーを今までにないほど高め、中にはこのプレッシャーに耐えきれず自殺する教員までいる。この問題を解決するため文部科学省は2007年7月に全国の教育委員会の議論を経て提出された「モンスターペアレンツ」対策案を集め、その中から10案を選び出し、2008年からこれに基づいた教員への支援を行っている。また、東京都は以前1000万円の予算で専用マニュアルを作成して、都内の学校の約6万人を超える教員たちに配り、「モンスターペアレンツ」対応策を提供すると同時に教員たちのプレッシャー緩和を目指した。
しかし、これらの措置の効果はあまり現れていない。このほど、文科省は再度、40歳以上の大部分の教員が仕事量が多すぎるという不満を述べ、20歳から30歳の教員は保護者とうまくコミュニケーションが取れないと不安を訴えているとの調査結果を発表した。これにより、教員の仕事量や診療システムの改善、病気の教員たちの復帰支援などに関する新しい措置が現在検討されているという。(編集MZ)
「人民網日本語版」2013年1月8日