中国のある「神業級」のネットユーザーが、英国人歌手アデルのシングル曲「サムワン・ライク・ユー」を中国の文語体(漢文調)に翻訳した。その美しい旋律と含蓄深い言葉がネット上で感動を呼んでいる。人民日報海外版が伝えた。
◆翻訳というよりは二次創作物
前世紀にも、蘇曼殊、郭沫若らを始めとする翻訳家が意識的に、外国語の詩を文語詩に翻訳するという例があった。華東師範大学の李明潔准教授は、「同曲の訳文の中では、『巫山の雲雨(男女が情を交わすこと)』といった故事が用いられており、中国文化の伝統と古典文学の趣が表現されている。英語版の原文には、こうした趣は感じられない」と指摘した。
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