中国最大規模の超高圧長江横断送変電プロジェクトが稼働開始　江蘇省

中国最大規模の超高圧長江横断送変電プロジェクトである泰州鳳城〜無錫梅里500kV送変電プロジェクトが2日、正式に完成し稼働開始した。2基の高さ385mという世界最高の送電塔が長江の上空を横断し、複数の世界記録を更新した。年間送電量は最大で260億kWhを超える見込みで、中等都市の年間電力消費量に相当する。

江蘇省の地域経済発展の特徴がかねてから顕著で、南北のエネルギー構造にある程度の違いが存在する。現在、江蘇省の風力発電の99％と太陽光発電の67％が江蘇省北部に分布しているが、長江デルタの電力消費は長江以南に集中している。長江横断送電ルートの建設は、長江両岸のクリーンエネルギーの生産拠点と電力消費の中心地を結ぶことができる。

江蘇省内で6番目のハイグレード長江横断電力ルートとして、鳳城〜梅里長江横断プロジェクトの長江南岸の設置先は無錫市内にある。国網無錫電力供給公司の呉威副社長は、「同プロジェクトは江蘇省北部の風力発電や太陽光発電などのクリーンエネルギーを無錫に送り、そして蘇州市や常州市などの江蘇省南部の中心都市に広がることで、地方経済の質の高い発展を効果的に保証できる」と説明した。（編集YF）

「人民網日本語版」2023年7月4日