河南省駐馬店市確山県劉店鎮姚楼村の広大な麦畑では最近、夜でも自動運転コンバインが行き来して小麦を収穫している。コンバインは、「孤軍奮闘」しているわけではなく、その上をドローンが飛び、あたりを明るく照らしている。
小麦畑では、明るいライトを搭載したドローンが一定の高度をキープして、十分な範囲を明るく照らしていた。ライトの電源は電気工事用車両に載せられている発電機だ。
そのように、地上ではコンバインと電気工事用車両が並走し、空中ではドローンが移動しながら小麦畑を明るく照らしている。
これは、中国の電力配送会社・国家電網の作業員のアイデア。数日間、曇や雨の日が続き、やっと晴れ間が広がった確山県では、各農家が1分1秒を争うかのように小麦を収穫している。しかし、麦畑はデコボコで、夜間は視界が悪く、効率良く収穫をすることができなくなってしまう。夜間も収穫したいという農家の要望に応じて、電力配送会社は、一時的に電線を設置することは不可能であるため、解決策として照明装置を「空中」に設置し、コンバインを操作する農家の麦畑における視界を保つことにした。そして、確山県の電力配送会社の各専門部門が連携し、ドローンと照明設備、発電機を手配し、「ドローン照明」が実現した。
駐馬店市の電力配送会社は現在までに夜間にドローンで照明を提供する約20チームを立ち上げた。ドローン操縦士200人が、ドローン100機を使えるよう常に待機しており、夜間に小麦を収穫する農家に照明を提供できるよう全力を尽くしている。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年6月9日