习专栏

貴州・貴陽と広西・南寧を結ぶ貴南高速鉄道の開通で周辺地域に大きな変化

人民網日本語版 2023年05月10日10:49

貴州省の高く険しい山の間を走り抜け、広西壮(チワン)族自治区の海辺を走り、五湖に向かうことができる貴州省と広西壮族自治区、山と海を結ぶ交通機関の大動脈である貴南高速鉄道(貴陽-南寧)は、中国の「八縦八横」高速鉄道網の包(銀)海ルートの重要な部分を占めている。

貴南高速鉄道は全長482キロで、200キロが貴州省内を、282キロが広西壮族自治区内を走っており、中国の「八縦八横」高速鉄道メインルートである内蒙古(内モンゴル)自治区包頭(ボグト)から 海南省海口への路線における重要な部分を占めている。

貴州省と広西壮族自治区を結ぶ初の設計時速350キロの高速鉄道は完成間近となっており、試験車が約175キロある竜里北‐荔波区間を走行し始めている。そして、作業員が開通に向けた最終準備を急ピッチで進めている。

貴南高速鉄道が完成すると、貴陽と南寧の所要時間が5時間から約2時間まで短縮し、貴州省と広西壮族自治区の移動が非常に便利になる。

貴州省南部の翁江河谷地帯にある翁江村は、貴南高速鉄道の開通を首を長くして待っている。同村は標高が高く、温暖な気候で、冬は暖かく、夏は涼しいため、茶の栽培に非常に適している。貴州の名茶「都匀毛尖」もここで生産されている。現時点で、同村の村民約400世帯が約217ヘクタールの茶畑での栽培や加工といった関連産業に従事している。

貴南高速鉄道が完成すると、「天然酸素バー」を体験したり、天然有機緑茶を楽しんだりするためにやって来る観光客の移動が便利になるほか、茶葉の他地域への輸送や茶農家の増収といった面でも積極的な役割を果たすと期待されている。

また黔南布依(プイ)族苗(ミャオ)族自治州の州府・都匀市には、たくさんのドラマ・映画撮影地となってきた「秦漢影視城」がある。都匀東駅から車で10分ほどの距離にある。「秦漢影視城」は西南エリア最大の映画・ドラマ撮影拠点でもある。

「秦漢影視城」の李宏総経理は、「貴南高速鉄道の開通を心待ちにしている。観光業の今後の発展に直接関係する。当影視城の売上高の80%は観光客」と説明する。2017年から今に至るまで、「秦漢影視城」は最も多い時で約10万人のエキストラを雇用した。

高速鉄道が開通すると、現地の住民が豊かな生活を送るための道ができることになる。貴南高速鉄道の独山東駅からわずか900メートルの位置にある鄢家山コミュニティには、マンションが整然と並んでいる。

2017年以前、同地には荒地が広がっていた。しかし、貴南高速鉄道の独山東駅がそこに建設されることが決まり、独山県の貧困世帯が貧困脱却のために移転する住宅がそこに建設されることになった。

貴南高速鉄道が開通すれば、現地の住民が出稼ぎのために移動するのが便利になるほか、投資家の現地への投資も促進されると期待されている。「高速鉄道効果」で、現時点でも鄢家山コミュニティ周辺には企業50社以上が集まっており、移動してきた住民が家の近くで就職できる機会が提供されるようになっている。(編集KN)

「人民網日本語版」2023年5月10日

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