青海省の可可西里(フフシル)奥地の卓乃湖保護ステーションで5月31日、5G基地局が開通した。これにより中国で最大規模の面積を誇り、標高が最高の世界自然遺産である可可西里の中心エリアにおいて、5Gネットワークを通じて世界と繋がることができるようになった。
卓乃湖5G基地局(写真提供・中国移動通信集団青海有限公司)。
三江源国家公園管理局の孫立軍副局長は、「卓乃湖保護ステーションは、チルーを保護する上で重要な観測ポイント。生態系モニタリング・保護活動の必要に合わせて、卓乃湖5G基地局の運営が始まった。これで繁殖を目的としたチルーの移動の高画質動画でのリアルタイムバックホールを実現することができる。これは国家公園が管理のスマート化を実現するために重要な一歩を踏み出したことを意味している」とした。
同基地局の建設を担当した中国移動(チャイナ・モバイル)通信集団青海有限公司の胡波総経理は、「可可西里の自然環境が特殊であることを考慮して、当社は初めて、標高の高い無人地域で、高バンド幅、長距離のマイクロ波伝送回路を設置した。卓乃湖保護ステーション周辺7キロの地域はすでに5Gネットワークに組み込まれており、通信速度は最大860Mbpsに達する」と説明する。
孫副局長によると、「5Gネットワークが開通したため、可可西里は『5G遠隔動画+現場パトロール+ヘリコプターによるパトロール』というパトロールスタイルを採用して、国家公園の管理機能を向上させ、可可西里においてさらに整った保護と科学研究メカニズムを構築する計画」としている。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年6月2日