中国の労働組合連合である中華全国総工会はこのほど、第9回全国職工(職員・従業員)チーム状況調査の結果を発表した。第8回の同調査と比べると、「新就業形態労働者権益保護」や「産業労働者チームビルディング改革」、「労働問題の解決」、「産業労働者組合の役割発揮」、「女性職員・従業員の仕事の革新・発展」という5つの特別テーマが加わっている。中央テレビニュースが報じた。
調査によると、中国全土の職員・従業員総数は約4億200万人で、職員・従業員の平均年齢は38.3歳、受けた教育年数は平均13.8年となっていた。職員・従業員チームの構造や受けた教育のレベル、技術・技能レベル、希望・要求などに新たな特徴が見られた。
まず、新就業形態労働者は、職員・従業員チームにおいて重要な位置を占め、産業労働者チームが発展し、強大になっている。新就業形態労働者は、主にトラックドライバーやオンライン配車ドライバー、宅配便配達員、デリバリー配達員などを指す。青年・壮年の男性がメインで、農業戸籍所持者の割合が高かった。業界によって、職員・従業員の学歴は大きく異なっていた。例えば、トラックドライバー70.7%の学歴は中卒以下であったのに対して、オンライン配車ドライバー38.0%の学歴は、短大・高専卒以上となっていた。宅配便配達員とデリバリー配達員の学歴は高卒以下の割合が高かった。産業労働者の平均年齢は38.29歳で、農業戸籍所持者が52.1%を占め、受けた教育の年数は平均13.16年、29.3%が専門技術の職階を所持していた。また、82.7%が第二次産業に集中していたほか、第三次産業の労働者の割合が増加し、77.6%が製造業や建築業に集中していた。
次に、職員・従業員の受けた教育のレベルが全体的に高まっており、技術・技能レベルが目に見えて向上していた。高卒以上の学歴所持者が85.0%、大卒(学部)以上が35.5%を占めていた。第三次産業の職員・従業員が受けた教育の年数は平均14.5年と、第一次産業の12.5年、第二次産業の13.0年を上回っていた。専門技術者チームの年齢は30—50歳に集中し、業界は教育、製造、衛生・社会活動の3つに集中していた。
また職員・従業員は自身の長期的キャリア発展に注目しており、労働組合がさらに大きな役割を果たすことを希望していた。職員・従業員の95.3%が「新たな職業スキルや知識を学ぶ」ことに興味を示していた。この割合は、18—40歳の職員・従業員と大卒(学部)以上の学歴を有する職員・従業員において特に際立っていた。また、仕事と生活の両立を望み、生活の質を向上させることを強く望んでいた。職員・従業員の69.4%が「休みの日は家族と過ごしたい」、30.1%が「(仕事と)家庭を両立させたい」、20.0%が「休みがもっとほしい」と答えていた。インターネットや関連商品・サービス活用度も高まっており、職員・従業員の8.8%がインターネットを活用してオンラインショップの経営、タクシー・ハイヤー・運転の代行、宅配便・デリバリー配達員、セルフメディア公式アカウント、ライブ配信パーソナリティー、教育・トレーニング、その他のネット注文サービスといった仕事をしたことがあると答えていた。職員・従業員が、企業の労働組合に最もしてほしい、または強化してほしいサービスのトップ3は、「職員・従業員の昇給(78.3%)」、「職員・従業員の職業スキルトレーニング(70.1%)」、「職員・従業員が企業管理に参加できるようにする」(32.3%)だった。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年3月1日