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2022年、中国の人口が減少に転じたのを背景に、各省(自治区・直轄市)の人口の変動にも注目が集まっている。現時点で、9省(区・市)が2022年の人口統計を発表している。これらの統計を見ると、出生数の低下が全体的な傾向になっている。
2022年の出生数を見ると、江西省が前年比5万2000人減の32万5000人、河南省が同6万人減の73万3000人で、出生率は0.058ポイント低下した。
中国全土を見ると、2022年の出生数は前年比106万人減の956万人で、1000万人の大台を割り込んだ。
中国国務院発展研究センター公共管理・人的資源研究所研究室の馮文猛室長は、「長期的要素を見ると、受ける教育年数が伸び、女性の就業願望が高まり、都市化が推進され、社会化サービスが発展するなどの変化が起きるにつれて、人々の家庭や結婚、出産に対する見方が深いレベルで変化を生じさせており、出産願望が低下している。短期的な要素を見ると、新型コロナウイルスの影響で、一部の人は、出産の準備や病院での受診などが難しいと感じ、出産を遅らせている。また、一部の人は経済状況が変化し、出産するかの決定に影響を及ぼし、出産を遅らせている」と分析している。
中国国家統計局の統計によると、出産可能年齢の女性が持続的に減少している。2022年、中国の出産可能年齢(15―49歳)の女性の数は2021年比で400万人以上減少した。うち、妊娠適齢期(21―35歳)の女性は500万人近く減少した。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年2月22日