日本の上野動物園で2月19日に撮影されたメスのパンダ・シャンシャン(撮影・張笑宇 )。
中国と日本の協定で今月21日に中国に返還されることになっている東京上野動物園のメスのパンダ・香香(シャンシャン)が19日、最後の観覧日を迎えた。同日、大勢のファンが別れを惜しみ、シャンシャンに祝福の言葉を送っていた。シャンシャンは上野動物園で約5年暮らした。
最終日にシャンシャンを観覧できたのは事前抽選で選ばれたわずか2600人。パンダ舎内で、ファンたちは限られた時間を活用して写真を撮影したり、手を振ったりして、シャンシャンとの別れを惜しんでいた。
列に並んで、パンダのシャンシャンとの別れを惜しむ観覧者たち(撮影・張笑宇 )。
上野動物園によると、シャンシャンは検疫のため約1ヶ月を室内で過ごし、その期間中は、1日の観覧者数が2600人にまで限定されていた。19日の事前抽選には応募者が殺到し、倍率は約24倍の狭き門となった。そして、抽選に外れたファンも同日、動物園にやって来て、シャンシャンに会えなくても、シャンシャンに対する思い、別れを惜しむ気持ちを示していた。
あるファンは、「抽選に外れたので、シャンシャンには会えなかった。でも、ここに来て、雰囲気を味わいたかった。シャンシャンはとてもかわいいパンダ。中国でも大切にされることを願っている。是非中国に会いに行きたい」などと語っていた。
パンダのグッズで身を固め、観覧に来た女の子(撮影・張笑宇 )。
上野動物園はここ連日、ファンや動物園の職員を対象に、シャンシャンへのメッセージを募集していた。多くの人は、シャンシャンとの別れを惜しむと同時に、シャンシャンが新しい生活環境に早く慣れて、元気に過ごすことを願う思いを綴っていた。
あるファンは、「みんなに愛されてきたシャンシャンが健康で、元気いっぱいであるのが一番の願い。そして、良いパートナーを見つけて、母親の『仙女(シィエンニュ)』のように、いいお母さんになってほしい。シャンシャンが無事中国に帰り、健康で幸せであることを願っている」と話した。
シャンシャンは21日に中国に向かうことになっている。シャンシャンの父親である比力(ビーリー)と母親の「仙女」、そして、シャンシャンの双子の弟と妹となる「暁暁(シャオシャオ)」と「蕾蕾(レイレイ)」は今後も上野動物園で暮らすことになっている。(編集KN)
パンダのシャンシャンを最後に観覧するために列に並ぶ観覧者たち(撮影・張笑宇 )。
「人民網日本語版」2023年2月20日