生まれ故郷の十数年の変化をカメラに収める男性 河北省

人民網日本語版 2023年02月01日14:48

北京で映画監督をしている田賀さん(37)は2005年から、そのカメラを生まれ故郷である河北省保定市の人や物に向けるようになった。そして、2012年からは故郷の変化に注目するようになったという。田さんが撮影した写真を見ると、空地だった場所に新しい建物が建てられる一方で、影も形も無くなってしまった古い建築物もあり、感慨深い気持ちにさせられる。中央テレビ網が報じた。

伝統的な建物や近代的な建物はそれぞれの時代を象徴する証であるものの、田さん自身はやはり子どもの頃の思い出が詰まっている古い建物により懐かしさを感じるのだという。「毎日通っていた小学校は解体された後、新たな建物が建てられ、以前の面影が全くなくなってしまった」としみじみ語る田さんは、彼の視点とスタイルで、生まれ故郷を記録している。

田さんは生まれ故郷の変化だけでなく、高齢者に寄せる関心をも記録している。母親の提案で、田さんは村の多くの高齢者の写真を撮影し、現像して本人にプレゼントしているという。「村には今までほとんど写真を撮ったことがない高齢者がたくさんいる」と田さん。

田さんが帰省できるのは毎年、春節(旧正月)だけで、その時には十数日滞在するものの、毎日のように写真を撮影するために出かけているという。村では毎年、伝統演劇の公演が企画されているものの、田さんによると、「子どもの頃はたくさんの人が見に来ていたが、今は一部の高齢者だけ」という。

田さんが写真をSNSに投稿すると、多くのネットユーザーから、「子どもの頃を思い出した」といったコメントが寄せられたた。そしてこうした心温まるコメントが、田さんにとって撮影を続ける原動力となっていると言い、「写真を撮影することで、今の生活や周りの人をより大切にするようになっている」としている。(編集KN)

「人民網日本語版」2023年2月1日

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