このほど中国熱帯農業科学院ゴム研究所が主導で担当する国家重点研究開発計画「熱帯作物高効率育種技術・品種創出」のプロジェクト現場会で、研究者が早生性で高生産量品種「熱墾628」、高耐寒性品種「湛試32713」など複数の優良ゴムノキ新品種、新遺伝資源、新型栽培材料を展示した。科技日報が伝えた。
同研究所の高新生副研究員によると、同プロジェクトは中国の遺伝資源鑑定評価技術の不備、耐寒性、早生性遺伝資源の欠如、種苗繁殖の低効率、産業の質と効果の向上への支援力不足といった問題に対して研究開発に取り組み、複数の優良遺伝資源材料を選別するとともに、資源の革新的な利用の研究を行った。選別された「熱墾628」は中国で最も早く成長する品種で、1-2年早めにラテックスが取れる。高生産量対照品種「RRIM600」と比べると、その生産量は20%、材積は30%上回り、林の木々の間に植えることで単位面積当たり生産額を増やすことに非常に適している。育成された「湛試32713」は高耐寒性品種で、その耐寒性は最も高いとされる「93-114」に相当し、生産量は42%上回っており、すでに広東省などで4000ヘクタール以上栽培されている。
新型栽培材料の研究開発では、プロジェクトチームは世界初の体胚の生産能力が100万株を超えるイノベーション拠点を完成させ、体胚の高効率・大規模な繁殖及び全面的なモデル推進を実現した。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年12月26日