胡潤研究院は21日に広東省広州市で、「胡潤の中国外資系企業トップ100ランキング並びに大湾区投資ガイド2022」を発表し、中国経済への寄与度の高い外資系企業100社を取り上げている。100社を合わせた21年の中国エリアでの売上高は7兆6千億元(1元は約18.9円)に達し、中国の年間国内総生産(GDP)の7%に相当する。1社当たりの売上高は760億元になる。中国新聞社が伝えた。
同ガイドのデータによれば、トップ100社の中国での従業員を合わせると300万人に迫り、1社あたり約3万人になる。B2C(企業・消費者間取引)企業が59%、B2B(企業間取引)企業が41%を占め、実体のある製品を手がける企業が81%、ソフトウェアやサービスを手がける企業が19%。業界別では自動車、消費財、医療・ヘルスケア、消費者向け電子製品の企業が最も多く、この4業界でトップ100社の半数近くを占めた。
同研究院は、「国別では米国企業が最多で、次いで日本、英国、ドイツ、フランスが続く。この5ヶ国の企業で100社のうち8割以上を占めた。全体として欧州企業の寄与度が最も高く、寄与度は44%に上った」とした。
また同研究院によると、粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市圏)は中国で開放レベルが最も高く、経済の活力が最も高いエリアの1つであり、トップ100社のうち9割以上が大湾区との協力を深めている。こうした協力のケースを深く理解するために、「大湾区外資系モデル企業」10数社を単独的に取り上げ、エクソンモービル、P&G、ホンダ、フォルクスワーゲン(VW)、フィリップス、トヨタ、鴻海精密工業、LGエレクトロニクス、シェル、ネスレ、日産、シスコ、ウォルマート、シーメンスなどが並んだという。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年12月22日