第9回中国インターネットオーディオ・ビデオコンベンションが今月3日から5日にかけて、四川省成都市で開催されている。主催者が発表した「2021中国インターネットオーディオ・ビデオ発展研究報告」によると、2020年12月の時点で、中国のインターネットオーディオ・ビデオユーザーは9億4400万人に達し、2020年6月に比べて4321万人増え、ネットユーザーの使用率は95.4%となった。また、中国のショート動画ユーザーは8億7300万人で、ユーザーは1日平均2時間ショート動画を視聴していた。華西都市報が報じた。
規模
2020年のショート動画新規ユーザーは1000万人
報告に記載されている中国インターネット情報センター(CNNIC)の中国のインターネットの発展状況を調査する第47回アンケートの結果によると、中国のインターネットオーディオ・ビデオユーザーのうち、ショート動画のユーザーは8億7300万人で1日あたりの平均視聴時間は120分、総合動画のユーザーは7億400万人で同97分、インターネットライブ配信のユーザーは6億1700万人で同60分、インターネットオーディオのユーザーは2億8200万人で同59分となっており、それぞれの分野がバランスよく発展していた。
また2020年のショート動画の新規ユーザーは1000万人だった。ネットユーザーのショート動画使用率は 88.3%で、20-29歳、30-39歳、短大・高専学歴のユーザーの使用率が比較的高かった。
傾向
倍速視聴がスタンダードに
報告によると、ユーザーの19.5%がインターネットオーディオ・ビデオ系のアプリを使いながら、チャットアプリやショッピングアプリも使っている。特に、若い高学歴のユーザーは、3割以上が「動画を見ながらショッピング」や「動画を見ながらチャット」をしていた。
その他、19歳以下のユーザーの約4割は、再生速度を変えて視聴しており、最も人気だったのは1.25-2倍速だった。20-29歳のユーザーで最も人気だったのは1.5倍以上で、30-39歳ユーザーはシークバーを指で操作しながら視聴する割合が高かった。倍速視聴する理由は、「おもしろくないシーンや興味のないシーンを飛ばすため」、「効率良く視聴するため」が多かった。
報告によると、ユーザーの約4割が、毎日オーディオコンテンツを利用していた。最も人気なのは小説や音楽などだった。
業界の今後の見通し
インターネットオーディオ・ビデオ産業の市場規模6000億元以上に
報告によると、CNNICは第三者機関の統計も参考にして、2020年のインターネットオーディオ・ビデオ産業の市場規模を前年比32.3%増の6009億1000万元(1元は約17.15元)になると推算している。
そのうち、ショート動画分野の市場規模は前年比57.5%増の2051億3000万元と、全体の34.1%を占めた。以下、総合動画が同比16.3%増の 1190億3000万 元、インターネットライブ配信が 同比34.5%増の1134億4000万元と続き、この2つを合わせると全体の約20%を占めた。インターネットオーディオ分野の市場規模は同比 24.5%増の338億6000万元で、全体の5.6%を占めた。
統計を見る
2020年最も人気だったネットドラマは?
サスペンス・推理ドラマが最も人気
統計によると、2020年、各大手動画プラットホームは、ネットドラマ310作品を配信し、前年比12.7%増だった。
2020年2月、中国国家ラジオ映画テレビ総局は、コンテンツの「水増し」を抑制すべく、話数を規範化することを求める指示を出した。それ以降、ネットドラマのコンテンツは精錬され、ストーリーにもリズム感ができた。テーマを見ると、恋愛、都市、サスペンス、歴史などが多い。
報告によると、2020年に配信されたネットドラマの人気トップ5は、「愛情公寓5 (iPartment Season 5)」、「有翡(The Legend Of Fei)」、「隠秘的角落(The Bad Kids)」、「三生三世枕上書(夢幻の桃花~三生三世枕上書)」、「唐人街神探」だった。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年6月4日