第7回全国国勢調査の結果がこのほど公開され、中国31省・区・市の最新版人口マップが明らかになった。では、若者の割合が最も高い省、逆に高齢者の割合が最も高い省はどこなのだろうか?最も魅力があり、人が集まっている省、逆に多くの人が離れている省はどこなのだろうか?中国新聞網が報じた。
各地域の人口
広東省が人口総数・増加数で首位
総人口を見ると、31省のうち、人口が1億人を超えた省は広東省(1億2601万2510人)と山東省(1億152万7453人)の2省。3位は河南省(9936万5519人)だった。
広東省は、総人口だけでなく、域内総生産も全国トップで、「2冠」に輝いた。
広東省は、魅力ある都市で、最も人が集まる省となっている。統計によると、ここ10年、広東省の人口は2170万人以上増え、増加数は全国最多となった。また、香港地区・澳門(マカオ)地区・台湾地区出身者や外国人の居住者数が最も多い都市でもある。
2010年の第6回国勢調査と比べると、31省のうち、25省の人口が増加した。増加数が多い省トップ5は、上から順に、広東省(2170万9378人増)、浙江省(1014万697人増)、江蘇省(608万8113人増)、山東省(573万4388人増)、河南省(534万1952人増)だった。
人口の流れを見ると、河川や海の沿岸地域、内陸部の都市に集中するようになっており、長江デルタや珠江デルタ、成都・重慶都市群などの主要都市群の人口増加ペースが加速し、密集度が高まっている。
東北エリアの人口が10年で1101万人減に 流出最多は黒竜江省
哈爾浜(ハルビン)駅
2020年の時点で、東北三省の総人口は9851万人だった。約1億人と、規模は依然として大きいものの、10年前と比べると1101万人減少した。
うち、黒竜江省の人口が3185万88人と、10年前の3831万2224人と比べて、約646万人減少し、流出人口が最も多い省だった。
東北エリアの人口減少について、中国国家統計局の寧吉喆局長は、「自然環境や地理的環境、出産水準、経済・社会の発展など、さまざまな要素が重なった結果」と分析する。
東北エリアは、中国の中では緯度の高い地域で、冬は長く、寒さも厳しい。そのため、東北エリアの一部の人口は、比較的温暖な気候の南方エリアに流れている。その他、出産に対する観念や出産行為などの要素の影響で、東北エリアの人口自然増加率は全国平均を長年下回っている。しかし、東北エリアの経済は、構造調整の難関攻略の時期にあり、一部の沿海の経済が発達した省・市のキャリアアップのチャンスや就職の前途は明るいため、東北エリアを含む、その他の地域の人口がそこに向かって流れるようになっている。