1994年生まれのジーナ・アリスさんはもうすぐ26歳。25歳までドイツのピアニストとして活躍してきた。そして、2019年に中国のピアニスト・郎朗(ランラン)と結婚して以降、ジーナさんの名は中国でも広く知られるようになった。
家族の影響で、中国文化にとても興味を抱いていたジーナさんは、華やかなチャイナドレスを着て、より多くの国々のステージで中国の伝統的な楽曲を演奏し、中国の伝統的な衣装や文化をPRしたいとずっと夢見ていたという。そして、昨年、中国に嫁いだことで、その夢の実現にぐっと近づいた。
先ごろ開かれたチャリティーコンサート「未来を信じて」で、ジーナさんは郎朗と「黄河を讃える(黄河頌)」を連弾で演奏し、また別の演奏会でも2人は中国四大名著の主題曲をアレンジした演奏を披露した。
しかしジーナさんにとって、最も印象深いのは「黄河協奏曲」で、「この曲を聴くたびに、涙がこぼれる。私は中国の音楽が大好き。音楽を通して中国人の感情、魂を感じることができる」と話す。
ジーナさんは、ドイツ人と韓国人のハーフであるものの、結婚前から、中国についてよく知っていたという。それは、子供の頃に母方のおじさんの影響で、中国の伝統文化を学んだからだ。彼女はおじさんと一緒に中国の映画を見に行き、週末になると地元の中華料理店で一家で食事をするのが大好きだったという。
「初めて中国に来た時も、カルチャーショックは感じなかった。中国人はとても親切で、人情味がある」とジーナさん。
そして、「中国の時代劇ドラマ、特にそれに出てくる建築物を見るのが好き。それと中国古代の伝統衣装も色彩豊かで、とても美しい」としている。
中国文化好きという点も、ジーナさんが郎朗に惹かれて、25歳の時に結婚するのを後押した要因の一つかもしれない。郎朗と結婚する前、ジーナさんは、結婚後は注目を浴びることになるだろうと心の準備をしていたものの、「こんなに熱狂的だとは思っていなかった」と驚く。