ロシアの天然ガスが2日午後、中ロ東ルート天然ガスパイプラインにより、正式に中国への供給を開始した。習近平国家主席は北京で、プーチン大統領はロシアでそれぞれビデオ中継を通じて、中ロ東ルート天然ガスパイプラインの稼働・開通セレモニーを共に見守った。
中ロは2014年5月21日に上海市で、両国政府の東ルート天然ガス協力プロジェクト覚書、中ロ東ルートガス供給売買契約という、エネルギー分野の2つの重要協力文書に署名した。双方は、ロシアが中ロ天然ガスパイプライン東ルートにより中国側にガスを供給し、供給量を年々拡大し、最終的に毎年380億立方メートルにすることを決定した。累計期間は30年。
中ロ東ルート天然ガスパイプラインは黒竜江省黑河市から中国に入る。終点は上海市。9省(自治区・直轄市)を経由し、総延長は5111キロ。うち新設パイプラインは3371キロで、使用中の1740キロのパイプラインを利用。
中ロ東ルート天然ガスパイプラインの中国側プロジェクトの建設は、2015年6月に始まった。中ロ東ルート天然ガスパイプラインプロジェクト黒河〜長嶺区間が2019年10月16日に全面的に開通した。同区間の総延長は1067キロで、哈瀋(ハルビン―瀋陽)、秦瀋(秦皇島―瀋陽)などの使用中の天然ガスパイプラインネットワークとの接続を実現した。
中ロ東ルート天然ガスパイプライン北区間プロジェクト部マネージャーの羅志立氏によると、正式な供給開始後の第1期には毎年50億立方メートルを供給する。初期段階の計画によると、2023年に全線稼働開始後、毎年380億立方メートルを供給することになっている。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年12月3日