中国科学院工程熱物理研究所が開発し、転化した1千トン級循環流動層加圧ガス化モデルプロジェクトがこのほど、合成アンモニアを生産するための原料ガスの提供に成功し、合成アンモニア業界の環境保護水準を効果的に向上させた。人民日報が報じた。
アンモニアは、化学肥料工業や有機化学工業の主要な原料であるものの、汚染源の一つでもある。統計によると、中国の窒素肥料業界の約半数が固定層ガス化ボイラーを使って原料ガスを提供しており、汚染が深刻だ。プロジェクトの責任者を務める中国科学院工程熱物理研究所・循環流動層実験室の呂清剛室長は、「ガス化技術により、固体の石炭を燃料ガスや原料ガスに変え、その後工業ガスや合成ガスにすることができる。上記のモデルプロジェクトは循環流動層加圧ガス化ボイラーを採用しており、現地の質が悪い石炭、伝統的な技術ではガス化が難しい粉炭を利用することができる。またガス製造のコストを30%から50%ほど削減できるだけでなく、クリーンで高効率だ」と説明する。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年11月19日