新疆タリム油田「克深9」ガス田の最後の開発井「克深9-1井」が10日、正式に稼働を開始した。これにより中国の陸上で最も深いガス田が全面的な開発に入り、中国の冬季天然ガス供給に新たなガス源を提供した。中国中央テレビが伝えた。
稼働開始したばかりの克深9-1井の掘削深度は7671メートルで、1日あたりの天然ガス生産量は55万立方メートル。160万人の毎日の生活用ガスを賄える。
中国石油天然ガス集団タリム油田克深9ガス採掘作業エリアマネージャーの黄鐘新氏によると、同ガス田の1日あたりの天然ガス生産量は現在350万立方メートルに達しており、各井の平均的な生産量は60万平方メートルに迫り、同ガス田の高い生産能力を示している。
克深9ガス田は新疆天山南麓に位置し、総面積は51.5平方キロメートル。天然ガスの埋蔵量は587億立方メートルで、平均掘削深度は7785メートル。
同集団タリム油田調査開発研究院の地質学者である張承沢氏は「克深9ガス田は国内で開発されているうち現在最も深いガス田で、ガスの埋蔵深度は8000メートルに迫る。克深9ガス田は8000メートルという深さにおいて、国内の生産量が最大で開発効率が最高のガス田となっている」と話した。
統計によると、克拉-克深ガスエリアの稼働開始後、天然ガスの累計生産量が1500億立方メートルを突破している。「西気東輸」(西部の天然ガスを東部に輸送する)プロジェクトの川下へのガス供給の資源的基礎をさらに固めた。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年11月12日