「史上最も厳格」と言われている改正版「中華人民共和国食品安全法実施条例」が12月1日から正式に施行された。同「条例」は、最も厳格な処罰、最も厳格な問責、最も厳格な監督管理、最も厳格な基準という、「4つの最も厳格な要求」を実行し、初めて「企業・個人の両方を罰する制度」を確立した。違法企業に対する罰則のほか、その企業で違法行為に関わった個人に対する罰則も制定。最高で同一機関で得られた年收10倍の罰金が科せられる。さらに、最も厳格な基準も初めて正式に法律の条項に盛り込まれた。「民は食をもって天となし、食は安全が第一」と言われるように、「最も厳格な要求」は、飲食業界全体の発展や提供される食品の安全性が強化されることにつながるとみられている。中央テレビニュースが伝えた。
10年ぶりに改正・施行された同「条例」は、産地の環境や農業投入物、生産加工の過程、販売、貯蔵、輸送、消費など食品の安全に関係する各段階に、「4つの最も厳格な要求」を実施し、企業の責任を強調し、違法行為に対する罰則を強化して、その撲滅を目指している。例えば、違法の罰則が強化されたほか、具体的な個人を特定する制度を新規設立し、法定代表人や関係責任者に対して、最高で年收10倍の罰金が科せられることになった。その他、同「条例」は、生産経営者の「ブラックリスト」制度の導入、共同懲戒の実施を行い、食品安全をめぐる行政の法律執行と公安機関の行政勾留との連携メカニズムを健全化し、食品安全リスクモニタリング体系を整備するとしており、「史上最も厳格な食品安全管理法規」と言われている。一方で、最も厳密な基準が正式に法律の条項に盛り込まれていることから、飲食業界の発展水準向上につながると期待されている。
改正された「条例」における「最も厳格な要求」は、基準を満たしていない輸入食品が中国国内の市場に流れることを阻止するべく、輸入食品のリスクコントロール対策のほか、輸入業者の責任義務、食品の安全性を確保するためのソース管理・コントロールを初めて強化しているという点にも表れている。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年12月2日