南京農業大学国家肉製品品質安全制御工程技術研究センターは21日、同校の周光宏教授のチームが中国初の筋肉幹細胞培養肉を生産したと発表した。彼らは第6世代豚筋肉幹細胞を使い、20日間の培養により重さ5グラムの培養肉を作りあげた。科技日報が伝えた。
培養肉とは動物の筋肉幹細胞を使い、培養・生産する食用肉のことだ。培養肉技術は肉類生産方法の変革とも言える革新で、新たな動物性タンパク質生産技術となっている。培養肉の生産は通常、まず生きた動物から筋組織を得て、その中から筋肉幹細胞を分離し、栄養素が多く含まれた培養液の中に入れて筋形成前駆細胞を大量に作り、最後に食用可能な3次元枠組み材料の中で筋形成前駆細胞を分化し筋組織に成長させる。
周氏によると、今回開発された細胞培養肉は、食品化処理により天然の豚のミンチ肉と似た質感や色などの食用品質を形成できる。細胞培養肉を将来的に食品として販売するためには、大規模生産技術の進展、製品安全性などの関連性能の評価、生産・流通プロセスの監督管理などを踏まえていく必要があるという。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年11月22日