レストランガイドブック「ミシュランガイド」の北京版が 28日に発表された。上海版よりも、はるかに多い中国料理レストランが掲載されている。その中で台州料理レストランの新栄記(新源南路)は三つ星レストランとして紹介されている。上海版や広州版と比べると、北京版には、北京市場を開拓したいという思いが込められているからだろうか、ネットユーザーらはその内容に納得、満足していないようだ。また、業界関係者からは、「ミシュランの格付けには、異国に対する固定観念が詰まっている」という指摘の声が挙がっている。北京青年報が報じた。
新栄記は三つ星
「ミシュランガイド」は2016年から中国進出を正式にスタートさせており、これまですでに上海版と広州版を発表していたが、今回は初めて北京版を発表した。
発表会では、新栄記が三つ星を獲得したことが明らかになった。北京版で二つ星を獲得したレストランは精進料理レストラン・京兆尹、上海料理レストラン・屋里廂の2軒のみだ。
一つ星レストランは、采逸軒、大董(工体東路)・大董(東四十条)、萃華楼、厲家菜(西城)、富春居、淮揚府など20軒ある。
発表会では北京版を盛り上げようと、ミシュランプレート獲得店も発表された。2016年に設置されたミシュランプレートは、星やビブグルマンは獲得できなかったものの、調査員が推薦するレストラン。獲得したのは羊大爺■肉(■はさんずいへんに刷、麦子店西街)、百味園餃子館、花開素食(東城)、老北京炸醤面大王(東興隆街)、国貿79、海天閣、全聚徳(前門店)など62軒だ。
北京の特色を強調
上海版や広州版に掲載されているレストランと比較してみると、北京版にはより多くの中国料理レストランが掲載されており、特に北京料理や北京ダックをメインにしているレストランが多く、北京の特色が色濃い内容になっている。