「新聞聯播」は「一字一字が重く、毎秒が政治、毎日が試験」
著書「平均点」で、康輝は自身のアナウンサー人生における多くの「黒歴史」を明かしている。「お見舞いの電報」を「祝賀の電報」と言い間違えるなど、無意識での言い間違い、そして「鼻水」事件は、康輝に心底反省を促したという。「私たちは人間だから、間違いは避けられない。しかしそれを口実にして仕事の基準を下げてはならない。完璧というのは存在しないかもしれないが、完璧を追求する人は存在しなければならない」と康輝は記している。
「新聞聯播」のアナウンサーを務めるプレッシャーについて、康輝はありのままに、「この番組の重要性については言うまでもない。最も正確に言うなら、『一字一字が重く、毎秒が政治と関わっており、毎日が試験』。この番組制作チームの誰もがこのプレッシャーに立ち向かわないわけにはいかない。このプレッシャーをどうやってはねのけるか。まずはやはり私たちの職業基準によってだろう。この仕事をやっているからには、基準があってしかるべきであり、望むと望まざるにかかわらず、その基準に達するような仕事をしなければならない。だからその基準に基づいてやっていれば、このプレッシャーに耐えることができる」と語った。