標高世界一の送変電プロジェクトが着工

人民網日本語版 2019年09月19日14:54

西蔵(チベット)阿里(ガリ)地区・西蔵中部送電網連結プロジェクトの建設が17日に着工された。同プロジェクトは現在、標高が世界一の送変電プロジェクトで、完成後、阿里地区送電網の長期にわたる単独運行の歴史に終止符を打つことになる。沿線の38万に近い人の安全で信頼できる電力使用の問題が効果的に解消・改善される。新華社が伝えた。

説明によると、同プロジェクトは日喀則(シガツェ)市桑珠孜区多林220kV変電所から始まり、阿里地区噶爾県巴爾220kV変電所に至る。西蔵の10県・区を跨ぐ。プロジェクトの投資総額は74億元(1元は約15.2円)、送電線の全長は1689キロで、2021年の完成・稼働開始を予定。

西蔵にはまだ10県の送電網が現在、規模が小さく、安全水準が低く、給電の質が低いといった問題がある。現在のカバー範囲、給電能力も相対的に遅れており、同プロジェクトは仲巴、薩嘎、吉隆、聶拉木、普蘭、改則、措勤の7県を大規模な送電網と連結させ、安定的に電力を使用するようになる。

プロジェクトの建設により、西蔵は統一的な送電網を形成する。貧困脱却を後押しし人々の生活水準を高め、国のエネルギー安全を保障する。南アジア向けの開放的な電力大ルートの形成を推進する。これは西蔵のクリーンエネルギー開発及び輸出の促進に対して重大な意義を持つ。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年9月19日

  

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