1600年前の古代ローマ時代出土品に簡体字発見の不思議

人民網日本語版 2019年09月10日16:02

英国の西バークシャー地区にある小さな村でこのほど、極めて貴重な古代ローマ帝国時代のモザイクタイル作品が出土した。この出土品と同じタイプの作品は、世界で3つしか見つかっていないことから、考古学者は、「過去50年間の英国における最もエキサイティングな発見」と讃えている。だが、1千年の時代を超えて姿を現した出土品に、簡体字の漢字のような文字で「吉姆在這里(ジム来訪)」と刻まれた石も発見され、たちまち考古学界で話題となった。欧州の華字紙「欧聯通訊社」の報道を引用して欧聯網が伝えた。

画像提供:英紙「ザ・サン」公式サイト

専門家は、「このローマ芸術の風格を備えたモザイクタイル作品は、約1600年前に作られたと推定される。表面には、ギリシャ神話に登場する英雄ペロプス(タンタロスとエウリュアナッサの子、ゼウスの孫)が、戦車競走に勝利してヒッポダメイヤ姫を獲得したというストーリーが記されているとみられている」としている。

この古代ローマ時代のモザイクタイル壁画は、実は、2017年にすでに発見されていたが、作品がかなり巨大であったため、当時は発掘の許可を得ることができなかった。このため、学者は改めて作品を土で覆った。調査チームがこのほど、多くのボランティアを集めて発掘を始め、10日後に壁画は再び日の目を見ることとなった。

だが、人々を不思議がらせたのは発掘された出土品の中に、簡体字の漢字のような文字が刻まれた石が含まれていた点。たちまち考古学界で話題となった。しかし、考古学者の初歩的な分析によると、簡体字の漢字が刻まれた石は、後代の人がうっかりとこの場所に残したものである可能性が高く、古代ローマ期と同じ時代に地下深く埋まったものではないとしている。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年9月10日

  

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| おすすめ写真

ランキング