留学が明るい前途を切り拓く可能性は大いにある。だが、同時に、失敗する恐れもある。例えば、言語能力や学習力がある程度に達していない学生の場合、留学の道半ばで挫折し、学業を全うできないケースもある。北京青年報が伝えた。
海外留学から戻った学生の就職が国内の大学卒業生とほぼ変わらないという状況が、数年前から見られるようになってきた。企業側の態度も明確で、個人の能力が仕事のポストに適しているかをより重視するようになり、どの学校を卒業したかという「ステータス」は特に関係はないという。
留学帰国者が就職市場で苦戦する例は枚挙にいとまがない。一人一人の学生にとって、その人に合っている教育が最良の教育だ。学んだ場所が国内の大学であれ海外の大学であれ、ほとんどの人は、将来、自分が心から打ち込める仕事を得るためにそこに学びに行ったはずだ。
保護者は、子供を留学させるかどうかを決める際に、必ず「力量」に応じて判断しなければならない。この「力量」とは、家庭の経済力、子供の才能および海外での留学生活への適応力などを意味している。また、子供が留学生活を始めた後も、保護者は常に関心を持ち続け、子供の生活・学習・心理面の状態を把握し、問題が発生したら適宜処理し、必要であれば今後の方向性を調整してやらなければならない。結局のところ、留学成功のバロメータは、学業が成就し、かつ世の中に役立つ人材になれることなのだ。
「人民網日本語版」2019年8月21日