消費の減速の理由は6月に自動車販売が集中した反動
7月の統計を見ると、「3本柱」の中心を担う、「消費」の成長率が大幅に鈍化したことは、多くの人にとって想定外だった。中国人の消費意欲が弱まっているのだろうか?
具体的な統計を見ると、7月、社会消費財小売り総額は前年同期比7.6%増の3兆3073億元(1元は約15.1円)と、成長率は前月比で2.2ポイント鈍化した。
中国国務院新聞弁公室が14日に開催した記者会見で、消費の成長率が鈍化した理由が、2番目に提起された質問だった。
劉報道官は、主な原因について、「自動車の販売に変化が生じた」ことを挙げ、「6月に、新しい自動車排出ガス規制『国6排出基準』が実施され、多くのメーカー、販売代理店が6月にいろんな販促キャンペーンを実施したため、同月の自動車販売が17.2%伸びた。しかし、7月に入り、その反動がある程度生じ、自動車の販売が2.6%減少した。6月の17.2%増から、7月に2.6%減になったのだ」と説明した。
簡単に言うと、7月の消費の成長率が鈍化した主な原因は、自動車消費が6月に集中し、7月にその反動が出たからだ。
劉報道官は、「自動車の小売高の影響を差し引くと、7月の社会消費財小売売上高は前年同期比8.8%増で、このペースは前月とほぼ横ばいだ。この点から考えると、消費は全体的に高い成長を維持している」との見方を示した。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年8月16日