19日に発表された研究結果によると、ヒマラヤの氷河の溶けるペースは今世紀初頭の2倍になっており、気候変動がアジア数億人の水資源供給を脅かしていることが浮き彫りになった。北京青年網が伝えた。
科学者は長期にわたり、石炭・石油・天然ガスの燃焼による世界的な温暖化がどの程度のペースで同地域の氷を侵食しているかを確定しようと試みてきた。
今回発表された新たな研究は、インド、中国、ネパール、ブータンの40年間の衛星観測データを対象としたもの。分析によると、氷河の融解は2000年以降、垂直の厚みにして毎年1.5フィート(45.72センチ)以上に達している。これは1975−2000年の間の2倍に当たる。温かい季節になると氷河融解のペースが上がり、河川の水位が上昇する。科学者は、この現象が灌漑や水力発電、飲用水供給に長期的な影響を及ぼすことを懸念している。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年6月21日