アジア文明対話大会の近く開幕する北京に世界の視線が再び集まっている。専門家は大会について、アジア文明の相互学習と相互参考の場となり、多様な文明の繁栄と発展をさらに促進すると指摘する。新華社が伝えた。
清華大学ジャーナリズム・コミュニケーション学部の周慶安副学部長は「アジアは多くの古代文明の発祥地であり、文明の多様性が各国間の対話に良好な基礎を提供してきた。他方、アジアの多くの国々は発展段階が異なる。アジア文明対話大会の開催は経済発展や制度の違いを乗り越えて深いレベルで『心を交わす』ものであり、強い現実的意義を持つ」と語る。
文明は交流によって多彩なものとなり、相互参考によって豊かなものとなる。「アジア文明は歴史において人類文明の推進に重要な貢献をした。また、必ずさらに大きな貢献をする」。首都師範大学歴史学部の寧強特任教授は「欧米の『強勢文明』の圧力を前に、アジア各国は手を携えて文明の多様性を維持し、アジア文明の繁栄に新たな原動力を与える責任があると同時に、対話を通じて誤解や疑いを避ける必要がある」指摘。
「アジア文明対話大会のロゴマークで6枚の花弁状図形はアジアの6つの地域を代表しており、アジア文明は各々特徴があると同時に、平等に交流し、尊重し合うことを意味している。これは異なる文明間の付き合いにおけるあるべき道だ」と語る。
「文明間の関係は衝突と対立ではなく、平和・共生、交流・対話であるべきだ。中国には5千年の悠久の歴史と文明がある。『和して同ぜず』『和合共生』は異なる文明間の付き合いの道に対する中華民族の理解だ。アジア文明対話大会の開催は、まさしく『和合』理念を堅持して世界と付き合う中国の具体的実践であり、文明発展の促進に対する中国の責任感を体現している」と中国国際問題研究院の阮宗沢常務副院長は指摘。
大会はアジア文明の交流・相互参考と運命共同体をテーマに開幕式、「文明の多様性の維持」「アジア文明の世界への影響力」などを議題とする6つの分科会を行う他、アジア文化祝祭、アジア文明ウィークなどの行事も催すという。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年5月9日