アジア文明対話大会の開催について、このほど中国国務院新聞弁公室が記者の質問に答えた。新華社が伝えた。
【記者】アジア文明対話大会開催の背景と意義を教えていただきたい。
【国務院新聞弁公室】アジア文明対話大会が2019年5月に北京で開催される。習近平国家主席は「アジアの様々な文明間の交流と相互参考、長所を取り入れ短所を補うこと、共同進歩を促進すべきだ」と繰り返し指摘するとともに、アジア文明対話大会の開催を提唱して、アジア文明の発展促進に対する中国の深い考えと責任感を示した。これはアジア運命共同体の構築を推進し、アジアの新たな未来を切り開くうえで重大かつ計り知れない意義を持つ。この重要な提案をして以来、中国はアジア及び世界的範囲で関係国と豊富で多彩な文化交流行事を実施。国内外の文化の大家・学者は文明間の相互参考の推進をめぐり深い議論をしてきた。多くの国際的識者が提案に賛同し、期待を寄せている。今回のアジア文明対話大会はアジア文明の交流・相互参考と運命共同体とのテーマに焦点を合わせ、アジア及び世界各国の絢爛たる輝かしい文明の成果を継承・発揚し、文明間の相互学習と相互参考、共同発展のプラットフォームを築き、アジアの文化的自信を高め、アジアの協力と相互信頼を促進し、アジア発展の共通認識を形成し、アジアのイノベーションの活力を引き出し、アジア運命共同体と人類運命共同体の構築を精神面から支えることを旨としている。
【記者】アジア文明対話大会の主な段取りを教えていただきたい。
【国務院新聞弁公室】アジア文明対話大会は開幕式、分科会、アジア文化祝祭行事を行い、各地でアジア文明ウィーク行事も行う。大会は各国の首脳や政府高官、関係する国際組織のトップ、国内外の文化分野の代表を開幕式に招待する。「アジア各国の国政運営経験交流」「文明の多様性の維持」「文化観光と人々の交流」「アジア文明を継承し発揚する青年の責任」「アジア文明の世界への影響力」「アジア文明の相互参考と人類運命共同体の構築」を議題に6つの分科会を行い、アジア文明発展の道、アジアの協力・ウィンウィンの大計を共に話し合う。アジア各国の優れた芸術家や青年代表がアジア地域の風情、民族文化の特色あるアジア文化祝祭行事を共に行い、アジア文明の風采と魅力及び世界文明の連動と交流を示す。これと同時に、アジア文明ウィーク行事も開幕する。民族の絢爛たる風情を示す「アジア文明巡遊」、多元的な芸術の融合を促進する「アジア文化展示・公演」、古代の文化伝播を表現する「アジア文明共同展」、映像的交流の場となる「アジア映画・テレビウィーク」、民心の通じ合いを増進する「アジアグルメフェスティバル」などを行う。
【記者】アジア文明対話大会に期待されるものは。
【国務院新聞弁公室】アジア文明対話大会はアジアの文明を集め、アジアの共通認識を形成する広大なプラットフォームであり、アジアの文化が大いに交流し、アジアの人々が大いに親睦を深める盛大な人的・文化的行事であり、文化的共鳴を呼び起こし、文明の多様性を維持する文明の盛大な会合だ。大会はアジアに立脚し、世界に目を向け、世界の各文明に対して開かれ、世界各地の友人に対して開かれている。大会は文明間交流の大きなプラットフォームをしっかりと築くべく努力し、世界各地の文学、芸術、文化財、映画・テレビなど各分野の大家や学者、シンクタンク、メディア、民族、青年など各界来賓の積極的な参加を心から歓迎し、招待し、アジアの様々な国や文明の優れた成果を示すと共に、世界の文明の多元的共生を示し、各国の人々に盛大で素晴らしい文化的宴と豊かな文化体験を提供し、理想を共にする文明間の相互参考の新たな絵巻を描くべく努力する。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年5月8日