2019年5月4日、河南省洛陽市では、「メーデー」(5月1日)の連休に、世界遺産であり中国の石刻芸術の宝庫でもある龍門石窟に大勢の観光客が訪れた。(画像提供:人民図片)
中国経済の強靱さは経済の新しい原動力の加速的向上からきている。第1四半期にはハイテク製造業への投資が同11.4%増加し、ハイテクサービス産業への投資は同19.3%増加した。製造業の技術改良への投資は同16.9%増加し、投資全体の増加率を10.6ポイント上回った。工業戦略に基づく新興産業の生産額は同6.7%増加し、全国の一定規模以上の工業企業(年売上高2000万元以上の企業)の生産額の増加率を0.2ポイント上回った。モバイル通信の基地局設備、地下鉄・都市鉄道の車両、新エネルギー自動車など、一連の新しい製品や技術が成長の新たな注目点になった。
中国経済の強靱さは発展の協調性の持続的な高まりからきている。中国の経済成長は輸出への依存度が高かったが、今は内需こそが「バラスト」であり「スクリュー」だ。第1四半期には、最終消費支出の伸びの経済成長への寄与度が65.1%に達し、資本形成の総額および物品・サービスの純輸出の寄与度を大幅に上回り、国内消費は引き続き経済成長に対する主要エンジンの役割を発揮した。国家統計局貿易外経統計局の藺涛局長は、「個人所得が安定的に増加し、減税・費用削減が行われ、消費促進政策が徐々に効果を上げるのにともない、個人の消費ニーズがさらに顕在化し、消費市場はこれからも全体として安定した成長を維持する見込みだ」と述べた。
中国経済の強靱さは成長の持続性が絶えず集積していることからもきている。「放管服改革」(行政のスリム化と権限委譲、緩和と管理の結合、サービスの最適化)が踏み込んで推進され、法治化・国際化し・円滑化したビジネス環境が加速的に構築されるのにともない、中国市場は引き続き世界で非常に歓迎される投資のホットスポットの1つとなっている。
今年第1四半期には、中国で一日あたり平均5万3千の市場主体が新たに登録を行い、同26.3%増加した。実行ベース外資導入額は同6.5%増加し、このうちハイテク製造業は同14.8%増加、ハイテクサービス産業は同88%増加し、外資導入が量も質も向上したといえる。商務部(省)の王受文副部長は、「世界で多国籍資本の流動が大幅に減少する中、中国の外資導入は安定した成長を維持し、ここから国際資本の中国経済成長に対する信頼感、中国経済発展に対する評価が十分にうかがえる」と述べた。
国家発展改革委員会政策研究室の袁達室長は、「中国経済の発展は非常に強靱であり、外からの挑戦に対処し、高い品質の発展を実現するための大きな活動空間を提供している。私たちには経済運営を合理的範囲に保ち、年間目標を達成することへの信頼感があり、条件が整い、能力も備わっている」と述べた。(編集張靖)
「人民網日本語版」2019年5月7日