2013年に習近平国家主席は「一帯一路」イニシアティブを世界に示した。「一帯一路」イニシアティブは中国の夢と世界の夢をつなげ、全世界のために「共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う」国際協力の新時代を切り開いた。それから6年にわたり、中国は150余りの国や国際組織と「一帯一路」共同建設協力協定に調印し、6本の回廊、6本の道、複数の国々・港湾という協力構造をほぼ形成した。相互接続プロジェクト多数が成功裏に実行され、中国と「一帯一路」共同建設諸国との貿易総額はすでに6兆ドルを超え、投資総額は800億ドルを超えた。中国と沿線諸国が共同建設する82カ所の国外協力パークは現地に30万人近くの雇用を創出し、各国に満ち溢れる発展のチャンスをもたらし、普通の民衆にも明らかな参加感、獲得感、幸福感を与えている。
「一帯一路」への支持が広がり続けているのはなぜか?
第1に、世界情勢の大変動に対処する道を提供しているからだ。今年3月、イタリアは正式に中国と「一帯一路」イニシアティブ協力覚書に調印して、G7で初めて「一帯一路」コミュニティーに参加した。消極的姿勢から積極的姿勢へ、懸念や疑念から支持へ。イタリアが伝統的な西側同盟国の圧力に耐え抜いて、この戦略選択をしたのはなぜか?イタリアのコンテ首相は「一帯一路」イニシアティブについて、慎重姿勢と政治的議論があるとしたうえで、イタリアにとって素晴らしい歴史的チャンスであるとの確固たる認識を示した。実はイタリアは例外ではなく、態度を改めて「一帯一路」共同建設という大きな舞台への参加を希望する国が増えている。グローバル・ガバナンスが苦境に陥る現在、発展が各国共通の願いとなっていることが、その原因だ。