「中国の天眼」が検収に合格、国内外の天文学者に試験的に開放

人民網日本語版 2019年04月30日15:06

中国科学院国家天文台が明らかにしたところによると、「中国の天眼」と呼ばれる口径500メートル球面電波望遠鏡(FAST)がこのほど、技術検収に合格した。中国科学院、清華大学、北京大学などの複数分野の院士及び有名専門家19人でつくる検収専門家チームが、FAST技術の検収と鑑定を行った。人民日報が伝えた。

検収・鑑定チームは報告を聴取し現場を視察した上で、中国科学院天文台が期限通りに国家発展改革委員会が承認した各種建設任務を全面的に完了し、すべての性能指標が検収の条件を満たしたと判断した。うち感度(L波)及び指向精度という2つの最重要技術指標が、検収の指標を上回った。FASTのL波の感度は世界のその他の電波望遠鏡を上回り、望遠鏡システム全体の性能が安定的で信頼性が高い。調整段階ですでに一連の価値ある科学的データを収集し、段階的な科学成果を上げている。専門家チームは一致してFASTの技術検収合格に同意した。

FASTは今月18日より開放的な形により、国内外の天文学者向けの観測開放期間を開始した。今回は360時間の観測期間を試験的に提供するが、国内外の天文学者から2200時間の申請を受けた。時間分配委員会の評議を経て、一部のプロジェクトが支持を受けた。試験的な観測開放はFASTが正常な運行及び全面的な開放に入るための必要な段階であり、運営チームは科学者の需要への理解を深めることができ、科学者も望遠鏡の性能に慣れることができる。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年4月30日

  

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