激しい顧客争奪戦を繰り広げる日本の回転寿司業界は今年も、新メニューを続々と打ち出している。回転寿司店でケーキやラーメンを食べるというのは、もう珍しいことではなくなっており、日本の「くら寿司」は今月から、ハンバーガーの販売にも乗り出している。
「KURA BURGER」という名のこのハンバーガーは、フィッシュとミートの2種類あり、具材を挟むパンは米粉のもっちりとした食感。価格は250円だ。今月から「くら寿司」の400店以上の店舗で販売されている。
ある客は、「お寿司はあっさりしているので、単調になってきた時に、ハンバーガーを食べると味を変えることができて、とてもいい」と話した。
近年、若者の嗜好にはますます大きな変化が生じており、刺身を食べなくなっていることから、回転寿司業界は客の流失危機に直面しており、新メニューを増やして消費者を呼び込むことが必須となっている。また、1匹の魚のうち、刺身にできる部分は4割ほどで、その他の部分を使ってハンバーガーを作ることができれば、無駄を減らすこともできる。
「くら寿司」の責任者は取材に対して、「寿司業界のコストは飲食業界の平均水準より高く、いかにコストを削減して利益を確保するかがカギとなっている」と述べた。
「くら寿司」の広報担当者・辻明宏さんは、「ハンバーガーを開発したことで、魚の骨まで使うことができるようになり、原材料の無駄を完全になくすことができた。これは、利益を伸ばすことにつながる。今後は、1ヶ月100万個の販売を目指す。現在、売れ行きは好調で、目標達成が期待できる」と話した。
日本の回転寿司業界の市場規模は約6300億円で、大型チェーン店は、規模の大きさを武器に年間平均約4%のペースで成長している。ただ、市場の競争は非常に熾烈で、回転寿司店が畑違いのハンバーガーを販売することで、コスト削減ができるだけでなく、商品のラインナップを増やすことができ、市場シェアも伸ばすことができると期待されている。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年3月20日