昼間を無駄に過ごし、夜更かしする「リベンジ夜更かし」は自傷行為 (2)

人民網日本語版 2019年03月19日16:40

多くの若者は、「昼間は学業に人付き合い、仕事のしがらみで忙殺されている。自分自身のために使える時間は、人が寝静まった深夜だけだ」と不平をこぼす。ストレスや焦りが災いの元となっているのは明らかだ。昼間は非常に忙しいように見えるが、実際には、盲目的にそう信じ込んでいるか、そう惑わされており、明確な達成感を得られていないだけという人も少なくない。夜になって、「昼間は無駄に過ごしていしまった」と感じ、「どうしようもない」と嘆き、夜風の如く空虚感にさいなまれる。

この点について、「2018年中国90後の青年睡眠指数研究」には興味深いデータがある。同報告の研究データによると、「90後」の若者の平均睡眠指数は66.26%と、全体的に「良くない」状況で、「寝ることが辛い」が29.6%、「寝ることがイラつく」が33.3%、「眠れない」が12.2%をそれぞれ占め、「睡眠は快適」はわずか5.1%にとどまった。

このような状況から、若者に「早寝」を促すだけでなく、夜更しが身体にダメージを与えるいわば「自傷行為」であることをきちんと知っているにも関わらず、それでも夜更しを続ける理由にももっと関心を持たなければならない。若者をむしばむストレスや心の焦りをできる限り取り除くことだけが、快適な眠りにつくための方法だと言える。

当然のことながら、全ての「リベンジ夜更し」が、理解と同情に値するとは限らない。例えば、1日24時間のうち20時間をひたすらゲームに費やしたり、勤務中や退勤後に関わらずひたすらドラマ鑑賞をするといったような歪んだ時間の使い方に対する考え方や享楽主義的な夜更しは、理解や同情に値しない。

人にとって最大の財産は「時間」であるが、無制限に時間を浪費すれば、それはこの上なく価値の低いものになってしまう。したがって、「自分を律する」ことがとりわけ重要になる。自分を律することができる人は、「時間を消費」して自分自身を創り上げていくのであり、時間を消費して自分の命までも消耗させたりはしない。時間に対する積極的な観念とは、自分が時間の主人になり、自分の時間を自分の管理下に置くことだと言える。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年3月19日

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