熟睡中に外国語を聴くことは非常に効果的

人民網日本語版 2019年02月27日09:32

睡眠は、学習した内容の記憶を定着させるのに大いに役立つ。しかし、「寝ている間に学習できる」という謳い文句は、そのフレーズだけを聞くと、まるで夢物語のようだ。このほどスイスの研究チームが行った新たな研究から、熟睡中に外国語を聴くと、その外国語の学習レベル向上に役立つことが判明した。生命時報が伝えた。

スイス・ベルン大学の心理学研究チームはこのほど、41人の被験者を対象とした実験を行った。被験者が深い眠りである「ノンレム催眠」に入ったとき、周辺の環境が彼らに及ぼす影響に対する反応が最も弱かった。この状態の被験者に対し、研究チームは実際には存在しない「ねつ造」した複数の外国語の単語とその訳語を耳元で聴かせた。被験者が目覚めた後、翻訳を介さない状態で再びねつ造した「偽物の単語」を聞いてもらい、その単語の意味を複数の選択肢から選んでもらった。研究チームはこの実験を通じて、これらねつ造した「偽物の単語」が被験者の記憶の中にたとえ無意識のうちであったとしても、何らかの痕跡を残しているかどうかを確認しようと試みた。その結果、被験者の回答と睡眠中に耳にした録音内容との重複率は60%に達し、正解率はあてずっぽうに答えた場合に比べ10%高かった。このことから、熟睡中でも、大脳における「潜在意識での記憶」作業は引き続き行われており、新たな情報を受け入れ、それらの情報を整理し、長期的な記憶として記録されていることが明らかになった。

研究チームの分析によると、意識・無意識いずれの状態においても、脳内で記憶が形成されるとしており、ノンレム睡眠中に脳が受け入れた外国語の情報は、目覚めた後も無意識のうちに再び記憶としてよみがえらせることができる。よりしっかりと外国語をマスターするために、熟睡中も外国語を聴き、目覚めた後に同じ内容をもう一度学習して記憶をよりしっかりと定着させれば、その学習効率も高まるかもしれない。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年2月27日

  

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