中国の工業付加価値額が初めて30兆元を突破　2018年

中国工業・情報化部（省）の苗■（土へんに于）部長はこのほど行われた国務院新聞弁公室での記者会見で、「2018年は、工業経済の運営状況が全体として安定し、安定の中で成長し、工業付加価値額が初めて30兆元（約487兆円）を突破し、情報通信産業は良好な発展状況を維持した」と明らかにした。人民日報が伝えた。

◇全体として安定している。18年には全国の一定規模以上の工業企業（年売上高2000万元以上の企業）の付加価値額は前年比6.2％増加し、過去約3年間の平均的増加レベルを保ち、通年の予想に合致する結果となった。このうち一定規模以上の製造業の付加価値額は同6.5％増加し、工業全体の増加率を上回り、国民経済の増加率とほぼ一致していた。17年の利益増加率が比較的高かったにもかかわらず、18年の全国の一定規模以上の工業企業は10.3％の増加率を達成し、付加価値額の増加率を上回り、ここから効率改善の状況が価値増加の状況よりもさらに好調であることがうかがえる。工業投資は緩やかに回復し、18年は同6.5％増加し、前年の3.6％を2.9ポイント上回った。

◇安定の中で成長している。過剰生産能力の削減がより踏み込んで推進された。18年は鉄鋼の過剰生産能力3千万トン削減という目標任務を目標値以上に達成した。新たな原動力のもつ下支えの役割が拡大を続けた。18年には、ハイテク製造業の付加価値額が同11.7％増加し、設備製造業の付加価値額は同8.1％増加し、工業全体の増加率6.2％を明らかに上回った。対外開放が新たな進展を達成した。昨年の製造業の実行ベース外資導入額は412億ドル（約4兆5015億円）に達し、同22.9％増加し、外資導入額のうち30.5％を占めた。（編集KS）

「人民網日本語版」2019年1月30日