国家外貨管理局が20日に発表したデータによると、今年11月には銀行の外国為替決済は1兆709億元(1元は約16.2円)、外国為替販売は1兆1950億元に上り、1241億元の赤字になったという。「経済日報」が伝えた。
同局の王春英報道官は、「11月には、国内の外貨市場は需給のバランスがほぼとれていた。中国外貨市場の需給は主に2つの部分で構成されており、1つは銀行の外貨決済と外貨販売の差額、もう1つは国内の銀行、国外の決済銀行などの市場主体の銀行間外貨市場における外貨の取引だ。たとえば11月には顧客の先物外国為替取引が変化したことにより、銀行から市場への外貨供給が112億ドル増加し、銀行の外貨決済と外貨販売との差額は需給の基本的バランスを実現した。国内の外貨市場の需給がほぼバランスがとれていたこと、レートの換算、資産価格の変動などの要因が総合的に作用し合った結果、11月末には中国の外貨準備残高が3兆617億ドル(111.4円)に達し、10月末比86億ドル増加した」と説明した。
外貨市場への予想はどうか。目下の予想は全体として安定している。王報道官は、「市場環境の変化にともない、11月に入ってから、人民元の対米ドルレートは全体的に値上がりし、市場主体のレートへの予想が合理的に分散して、11月の銀行の先物外国為替取引契約が3ヶ月連続の黒字を達成し、銀行部門から市場への外貨供給の増加を後押しした。これと同時に、企業の外資導入、対外投資、越境資金調達、国内銀行による担保提供と海外銀行による資金貸出などが基本的に安定を保った。個人の外貨購入は引き続き安定の中で減少した。10月も11月も個人の外貨購入規模は今年の中でも低い水準となり、11月は前年同期比9%減少した。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年12月21日
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