中国鉄路の微信(WeChat)公式アカウントによると、中国の鉄道で初となる「消防列車」が正式に登場した。その正式名称は「レール交通緊急総合保障車」で、時速は120キロに達する。これにより鉄道で火災が発生した場合、速やかに駆けつけることができる。環球網が伝えた。
情報によると、同列車の原型はX4K型コンテナ列車で、改造により多機能高圧スプレー消火装置と消防コンテナ1つ、缶型給水コンテナ2つが追加された。コンテナの総容積は48立方メートル。他にも照明システムやマーカー、警報機、接地装置、車内工具などを備えている。
中国鉄路によると、一般的な消防車と比べ、「消防列車」には次の強みがある。
運行速度が速く、命令を受けてから直ちに出動できる。線路上を時速120キロで走行し、速やかに救援現場に駆けつけることができる。また、鉄道沿線の火災の早期対応、故障の早期修理の効率を高める。
消火技術が新しく、水と消火剤を混ぜた混合液を使用する。高圧スプレーは衝撃力が高く、その放射距離も長い。
救援可能な距離が長く、消火剤を485メートル先まで散布できる。16両編成の高速列車の消防距離の需要を満たすことができる。
中国鉄路はさらに、この消防列車が対応できる様々なケースを紹介している。鉄道沿線もしくは列車から出火した場合、「消防列車」は「鉄道消防車」に姿を変えて、専門的な消火装置を使い、線路もしくは列車の消火作業に当たる。また列車の水が足りなくなれば「緊急給水車」に姿を変えて、過疎地や水不足の地域の列車に水を提供する。さらには橋やトンネルの汚れが取れなければ「特殊洗浄作業車」に姿を変えて、専門的な高圧ホースを使い、各所に残された汚れを取り除くこともできるという。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年10月10日
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