「協力・ウィンウィン、手を携えてより緊密な中国アフリカ運命共同体を構築」をテーマとする中国アフリカ協力フォーラム北京サミットが9月初めに開幕する。2006年の北京サミット、2015年のヨハネスブルグサミットに続き、中国アフリカ友好の大家族が再び一堂に会し、中国とアフリカの友好・団結・協力の新たな歴史的記念碑を建てる。(文:易凡・国際問題ウォッチャー。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
中国とアフリカの伝統的友好は根深く揺るがず、枝葉を茂らせている。双方の過去数代の指導者が共に築き入念に育む中、中国と多くのアフリカ諸国は肩を並べて戦う革命の誼を、時を経るごとに輝かせてきた。
中国アフリカ関係のトップレベルデザインは遠い将来までも見通した、計り知れない構想に基づくものだ。先般、習近平国家主席はセネガル、ルワンダ、南アフリカ公式訪問、モーリシャス友好訪問を行った。2013年の国家主席就任以来、アフリカ訪問は4回目だった。習主席は就任後初の訪問先にアフリカを選び、再任後初の訪問先にもアフリカを選び、アフリカ諸国との団結・協力の発展が中国にとって長期的で揺るぎない戦略的選択であることを重ねて世界に向けて旗幟鮮明に表明した。現時点でアフリカの9カ国が中国と「一帯一路」協力文書に調印し、20数カ国が調印について協議中だ。「一帯一路」協力のアフリカでの推進は勢いが良く、中国とアフリカの包括的・戦略的協力パートナーシップの新たな高まりをもたらし、北京サミットの序曲ともなる。
中国とアフリカの協力は義を重視し、心を合わせて協力するものだ。中国は対アフリカ協力において「真実親誠」の政策理念と「正しい義利観」を終始堅持している。近年、国際大口商品市場は急変し、エネルギー資源輸出指向型のアフリカ諸国多数が経済的「逆風」に遭い、一部国際金融機関は対アフリカ融資を停止しているが、一部西側諸国はアフリカで「債務の罠」を仕掛けているとのレッテルと中国に貼ろうと企てている。こうした根も葉も無い非難を前に、中国は少しも萎縮せず、アフリカ諸国の遭遇する一時的な困難にこれまで同様に援助の手を差し伸べている。1つには実力ある中国企業に対アフリカ投資を強化し、アフリカで経済・社会的効果を持つフラッグシップ・プロジェクトを完成するよう促している。これにはモンバサ・ナイロビ鉄道などインフラ整備事業を通じて現地の交通面のボトルネックを打破すること、南アフリカ海信工業団地など生産能力協力を通じて現地を活性化することが含まれる。もう1つにはアフリカ諸国に対する債務減免、借款の特恵強化などを通じてアフリカ諸国の困難を解消することで、事実によって外部の疑問に反論してきた。
中国とアフリカは国家統治理念について踏み込んで交流しており、その効果が期待できる。近年、アフリカ諸国の指導層多数が次々に交代し、新たな指導者は他国のモデルを踏襲する弊害を熟知し、発展に全面的に焦点を合わせ、平和・協力・開放・包摂の旗を高く掲げている。彼らは中国の発展の成功ノウハウから精華を汲み取ることを望んでいる。近く開催される北京サミットで、中国とアフリカの首脳がどのような思想と知恵の火花を散らすかが大いに注目される。
北京サミットの準備はすでに最終段階に入り、中国アフリカ双方は多大な努力を払っている。「耕作すれば相応の収穫を得られる」。中国アフリカ双方がサミットという貴重な歴史的チャンスをしっかりと捉え、さらに素晴らしい明日を切り開くために手を携えて前進することを期待する。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年8月29日
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