自分の居住する地域外で携帯電話を使い、ネットワークに接続する場合にかかる「大陸部ローミング料金」が撤廃されることになった。今月22日、国内3大キャリアの中国移動、中国聯通、中国電信がそろって公告を発表し、国の進める携帯電話の通信速度向上・料金引き下げ政策の徹底実施に合わせ、2018年7月1日から、「大陸部ローミング料金」を撤廃すると発表した。
中国移動は22日午前に公式サイトを通じて公告を発表し、7月1日より「大陸部ローミング料金」を撤廃し、新旧すべてのユーザーが保有する、居住地域内で使用可能な地域通信量を大陸部で使用可能な通信量に格上げするとした。その後、中国電信と中国聯通も相次いで同内容の公告を出し、7月1日から「大陸部ローミング料金」を撤廃すると発表した。
「大陸部ローミング料金」の取り消しは早くから話題になっていた。今年4月25には、工業・情報化部情報通信発展司の聞庫司長(同部報道官)が国務院新聞弁公室で行われた記者会見で、「『大陸部ローミング料金』を7月1日から撤廃する」と明かしている。
5月17日には、同部と国有資産監督管理委員会(国資委)が「ネットワークの速度上昇・料金引き下げを深く推進して経済発展の新原動力の育成を加速させるための2018年特定行動に関する実施意見」を発表し、その中で、「7月1日からモバイル通信の『大陸部ローミング料金』を撤廃し、電気通信の基幹産業が大容量のパッケージといった通信量の引き下げ措置を打ち出すことを奨励し、モバイル通信量の平均単価を年内に30%以上引き下げる」方針を示した。
「新京報」も以前に、「地域通信量と国内通信量の区別があるため、よく出張に出かけるネットユーザーは『地域通信量は使い切れず、国内通信量は足りない』という問題にしばしば直面してきた」と報じた。中国移動ユーザーの■(赤へんにおおざと)さんは取材に答える中で、「パッケージの通信量は国内通信量なので、地元でネットに接続する時はこっちを優先的に使うようにしている。だが月末に出張が入って他地域に行ったりすると、パッケージ内の通信量は足りなくなり、プレゼントされた地域通信量は他地域では使えないので、身銭を切って通信量を買わなくてはならなくなる」と述べた。3大キャリアが「ローミング料金」を撤廃すると発表したことで、■さんのような通信量不足問題は解決されることになる。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年6月23日
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