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大阪府北部地震、9歳の女の子が違法建築の壁の犠牲に 

人民網日本語版 2018年06月23日10:58

6月18日午前、大阪府北部でマグニチュード(M)6.1の地震が発生。通学中だった大阪府高槻市立寿栄小学校4年の三宅璃奈ちゃん(9)が倒れてきたプール外壁の下敷きになり亡くなった。同事故により、日本では建物の安全性に注目が集まっている。

璃奈ちゃんは、普段は小学1年の弟と登校していたが、この日は朝の「あいさつ運動」当番で1人だったという。そして、不運にもその日に地震が起き、倒れてきたプール外壁の下敷きになり亡くなった。寿栄小学校を取材すると、校門前には献花台が設けられ、近隣住民らが続々と訪れていた。

同事故により、日本では建物の安全性に注目が集まっている。警察を含む関連当局も壁が倒れた原因を調べている。事故現場には規制線が張られ、関係者が現場検証を行っていた。取材では、壁は元々1.9メートルでその上は金網フェンスだったものの、その後、目隠しのために基礎部分1.9メートルにコンクリートブロック1.6メートルを積み上げ、壁の高さは計3.5メートルになっていたことが分かった。日本の「建築基準法」では、ブロック塀の高さを「2.2 メートル以下」と定めており、違法建築だったことになる。今回倒れたのは、基礎から上のブロック塀だった。

日本の安井建築設計事務所の建築士・高凱氏は、「日本の法律は建築物周辺の壁の高さを定めており、ブロック塀の場合『高さは、2.2メートル以下とすること』と規定されている。また、高さ2メートル以上の場合、『壁の厚さは、15センチメートル以上とすること』と定めている。また、『控壁は、長さ3.4メートル以下ごとに、壁面からの高さの1/5以上突出したものを設けること』としているほか、『壁内には、径9ミリメートル以上の鉄筋を縦横に80センチメートル以下の間隔で配置すること』と規定している。しかし、今回倒れた壁の高さは3.5メートルと、基準を大きく超えていた。また、倒れた壁を見ても鉄筋が入っておらず、壁を支える『控壁』もない。これらの点からして、完全な違法建築だった」と指摘している。

その他、建築基準法は建物の外壁の点検を3年に1回行うこととしている。取材では、寿栄小学校は昨年1月に定期点検を実施していたものの、「高槻市教育委員会」に提出された点検結果には倒れたブロック塀については報告していなかったことが分かった。

高槻市はすでに、倒れたプールの壁は違法建築だったことを認め、管理責任を負う高槻市の市長も公の場で謝罪した。また、高槻市が市内の小中学校に緊急に点検を実施するように指示したところ、他にも建築基準法に違反する壁が数ヶ所見つかった。日本文部科学省も小中学校に同様に危険なブロック塀がないかどうか確認するため、全国の教育委員会を通じて緊急に点検するよう求めている。(編集KN)

「人民網日本語版」2018年6月23日  

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